投稿記事

ようやく発見

2026年3月10日(火)

4年生の田中君の参考文献になるはずと思って探していた小冊子。いくら探しても見つからず、附属図書館や市図書館にもなく、結局諦めていました。それが本日、本棚の奥の奥から発見。

著者は井上裕之さん。

私が修士に入ったときに羊ヶ丘の試験場に勤務されていて、研究会とか、調査とか、機関別ソフトボール大会とか、ジンギスカンとか、いろいろ一緒で楽しみました。井上さんも若手の筆頭。

しかし、ばりばり、というよりは控え目、しかし分析はしっかり。まさに駆け出しの院生の良い手本。

その井上さんの研究成果をとりまとめたのが農政調査委員会の「東畑四郎記念研究奨励事業」。このシリーズは当時の農業経済学若手研究者の登竜門。

実はこの冊子の基礎となる井上さんの研究の学会報告が、私とセットだったのですよね。私が博士2年だったかの名古屋大会。朝一番。井上さんが2番。座長は名古屋大学の竹谷先生。

それがきっかけで私の研究も、陣内義人先生はじめ学界の重鎮にきいてもらえた。堀口先生とのお付き合いはありがたいことに今でも続いている。

その学会報告後、まもなくこの冊子が送られてきて、やっぱり井上さんはすごいなと思っていたところ、それからまもなく井上さんの訃報が。

白血病だったそうです。全然知らなかった。
a book
井上さんの研究スタイルは、原理的な地代論をしっかり押さえ、それをベースに分析を進めて外れた部分を丹念に吟味する。教科書のような手法でしっかりした結果を導く。手本でしたね。メンターとしても。

この冊子が発掘されたとき、一緒に結構前の写真も発見。細野ひろみさんと齋藤陽子さんがアップでがうつっているものもありました。

そうか、細野さんも亡くなって、11年か。

(仙北谷)