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名前を書こう
3月16日(土)
名前の書かれていない年賀状を受け取った人の話です。
おそらく差出人は名前を書き忘れたのでしょうけど、書き忘れていることに気づかず投函してしまった。一方、受け取った人にしてみれば、自分が年賀状を出した人なのかどうかわからないので、そのままにしておくことはできない。しかし相手だれなのかわからないので、確認しようがない。
ところがその年賀状をよく見ると、差出人の名前は書かれていないものの、なぜか電話番号は書かれている。そこで受け取った人は意を決して、その電話番号に電話してみることにしました。
電話をしたところ相手は出てくれたのですが、名前を名乗ってはくれない。そこで会話を続けてその中で相手が特定できる手がかりを見つける作戦に変えました。
当たり障りのない話題で話を続けるものの、なかなか手がかりは得られない。電話をかけた人も平静を繕うものの、だんだんイライラしてきます。
とうとう電話をかけた人は我慢しきれず、
「ところで、あんた、一体誰なんだ!?」
と、きいてしまいます。
ここに至ってようやく年賀状を出した人、電話を受け取った人は、自分が年賀状に名前を書き忘れたことを知らされるわけです。
年明け早々の喜劇、悲劇。
この話は名前を書き忘れた方から聞きました。
なぜ今こんなことを思い出したかというと、先日出した手紙に名前を書き忘れたかもしれない、いや、書き忘れた。もう一度出すべきか。封筒には確か書いたのでよしとするか。ああ、申し訳ない。
(仙北谷)