投稿記事
昔話(その2)-染退-
2026年1月14日(水)
私は釣りをほとんどしたことがありません。小学生の頃1、2回くらいしたような記憶がありますが、全く楽しいと思わなかった。
しかり釣りに関する紀行文は嫌いではない。これは開高健の影響と思われます。
そんなこともあって、前回紹介した本のすぐ横にこの文庫があったので一緒に買い求めました。
ただそれは単に釣り紀行文らしいということだけではなく、北海道の第二次大戦前後、まだ開拓の色が濃く残っている頃、炭焼きを生業としている人たちの生活と当時の自然が、第一人称の文章として読めることにおおきな魅力を感じたからです。
釣りの様子、アイヌとの関係、自然の脅威とその中でどうやっ身を守るか、など、興味深いことが多かったのですが、著者の自宅近くの川が染退(シベチャリ)川で、これは静内川の旧名であるということにも興味を覚えました。
私が学生、大学院生の頃、大学の近くに「シベチャリ」という飲み屋があって、よくお世話になりました。建物は相当古く「建物が傾いているからお酒を飲まなくても酔える」といわれていた建物の2階。素晴らしく居心地の良い店でした。
当時は大学周辺に木造の味のある店が多かった。神戸の震災前だったからかもしれません。
いまはもう、当時の店がどこだったか、地図を見てもよくわからなくなってしまいました。
(仙北谷)