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伝える手段としてのイラスト

2025年11月24日(月)

山口氏のエッセイ漫画は、書評では「絵が合いの手」と評されているらしい。しかし私の見立ては、絵は、「合いの手」のような単なるリズムというより、理解を助けている役目と感じる。

たとえば、抽象的な表現かもしれない「正確な現状認識を持って上を目指すのが現実主義者」という考えに、山口氏はそれを表現する絵を易々と描いていて、それでいて絵にくどさがない。

私も講義で絵を描くことがあります。大学院講義はインチキな英語とあやふやな日本語でやっているので、留学生と日本人学生両方に対して伝わる内容が限定的と感じています。これを補完してくれるのが絵、というかイラスト。

しかし補完しているかどうかは絵次第。言うまでもなく微妙。しかし言葉だけよりはましということにしておきます。

STVの「お絵かきですよ!」は録画してみるほどファンです。そうして、「いや、それちがうだろ!!」とテレビに向かってヤジを入れると同時に、「自分なら」を常に考えて、授業のイラストの研鑽に励んでいます。
Verbalization
(仙北谷)