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経営学会地域シンポのこと

2026年9月22日(火)

備忘録的な記事です。

農業経営学会宇都宮大会は、初日の11日(金)に地域シンポジウムがあり、いちごの大産地である栃木で、主要品種が「とちおとめ」から「とちあいか」に短期間で置き換わったことを中心に、産地の活動について議論が繰り広げられました。

短期間で主要品種が置き換わるのは、十勝の小麦も同じなのですけど、小麦の場合は共同で乾燥するので品種が混ざっては困る。それで品種が絞られるという技術的背景があるわけです。

しかし栃木のイチゴはおそらくそういうことが無いにもかかわらず、短期間で品種が入れ替わったということは、もちろん、とちあいかが優れた品種であったこともあるでしょうけど、これを強力に推進した県、農協と、柔軟に対応した生産者の協力のたまもの、これが栃木県の農業、栃木県のイチゴ農業の特徴なのか、そんな印象を持ちました。

地域シンポジウムの時にこういう理解で間違いないか、質問したかったのですけど時間切れ。そうしたところ翌日の昼休みに地域シンポジウムでご報告いただいた県の試験場の方と名刺交換する機会があり、お話を伺うことができました。

試験場の方がおっしゃるには、よく他県の人からそのように言われるけど、栃木の農業にとってこれは普通なんだ、という、やや素っ気ないお話。

周りがびっくりしていることをさらっと受け流すのも栃木流なのかもしれません。
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さて、この地域シンポジウムには、雇用労働力を活用して大面積でイチゴを生産し、輸出にも取り組んでいる方にもご報告いただきました。

全県的にとちあやかに生産がシフトしている中で、この方はあえてとちおとめも作っている。その理由は、もちろん大面積経営なので作業の分散と、とちおとめを求める実需者への対応というのはあります。しかし同時に、とちあやかは作りやすい品種で、熟練者じゃ無くてもそこそこ収量が期待できる品種らしいのですが、作りにくいとちおとめを残して、雇用している人たちの技術の研鑽に努めることと、とちおとめをちゃんと作れないと一人前に認めない、という方針を持っているかららしいです。

技術に非常にこだわりを持っていらっしゃる方とお見受けいたしました。

しかしご本人は経営者なわけで、働きやすい労働環境とか、物産展への出張とか、海外へ販路の拡大とか、生産の現場からは徐々に離れざるを得ないわけです。

そこのところについてジレンマは感じないか、また、ジレンマを感じても大丈夫なように何か工夫しているのか、聞いてみたかった。

そうしたところやはり翌日の懇親会でお話を伺うことができました。

お話によると、やはりジレンマはあるそうですが、現場から離れていくのは仕方ない。そこで離れてもいいように代わりの担当者を育てているんだそうです。それは、「この人なら大丈夫、という人というより、この人を鍛えていかないと、という感じ」だったそうです。

そこでとにかく一人でやらせる、責任はとる、という方針で育てていったそうです。

経営者ですね。こうして経営者の役割は明確になり、管理職も生まれ、組織は成長していくのでしょう。興味深いお話をありがとうございました。

まだ10日前のことなのに、遙か昔のことのように感じられるのはなぜだろうかと。
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(仙北谷)