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闇バイト

1月13日(月)

読んでいる本の中の2冊がこの事についてちょっと触れています。

1冊は「アジフライの正しい食べ方」(浅田次郎)。先週金曜のナウマン号から借りてきました。JALの機内誌に連載しているエッセイを集めて本にしたもの。気楽に読んでいたら、最後の最後の方にこの話題が。

この中で浅田は闇バイトについて、
「破倫の国」「私たち日本人ばかりが倫理を喪失した」
としています。そうかもしれません。残念なことです。

倫理は大事。繰り返しその重要性を訴えていきたい。

もう一つは、「金利を考える」(翁邦雄)。翁氏はわが国金融論の重鎮とも言うべき方。

この著書の金利のグレーゾーン撤廃に関する部分で、あるヤミ金業者が「これからの日本は強盗とか流行る」と発言したらしい事を紹介しています(元ネタはダイヤモンドオンラインらしい)。

金利のグレーゾーンとは、「出資法では合法だけど利息制限法では違法な金利水準」のことで、多重債務者を生む温床と言われ、社会問題化したことからここもブラックとされ、テレビで「過払い金取り戻せます」のコマーシャルが流れることになります。
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ここで翁氏は、グレーゾーンがなくなったとしてもその金利での融資を必要としていた人たちはなくならない。多重債務者は減ったかもしれないが、ヤミ金業者に流れた人たちは増えたのではないかとし、その結果、多重債務が原因と思われる自殺者は減っているが特殊詐欺が増えているとしています。

ここらヘンの議論についてはもう少し慎重になった方が良いかもしれません。例えば多重債務者と闇バイト、特殊詐欺に関わった人たちは、社会グループとして同じなのか、闇バイトに手を染めた人たちは大きな債務を抱えていたのか。

ただしかし、
「『ホワイト案件』『1日10万』で簡単に引っかかる」
などと言われていることが俄には信じられないとき、その背景にどんなことがあるのか、考えてみるヒントにはなりそうです。

となると、「怪しいバイトに手を出すな」、よりも、「困ったときには早めに相談しろ」、という呼びかけの方が効果的かもしれません。

(仙北谷)

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