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就職氷河期
1月16日(木)
昨日の記事ですが、よく読まずに写真を載せて、詩集をつらつら読んでいたら、書いたのは就職氷河期世代の方なんですね。
私が畜大に着任したころが就職氷河期のまっただ中。その頃の学生の就職は難儀していた記憶があります。
関東に就職を希望する学生も少なくなかったのですが、当然交通費宿泊費等は自腹。バイトで蓄えた貯金も何度か東京を往復するとすっかりなくなる。それでも就職が決まるわけではない。就職活動資金の枯渇が就職先変更につながる。そんな学生がたくさんいました。
当時の学生のなかには、就職が決まって卒業した学生もいれば、とりあえずバイトでという学生もいました。今、連絡が取れる学生もいれば卒業式後から全く、という学生もいます。
そのころ、4年の秋も深まって、ようやく就職が決まったと報告しにきてくれた女子学生がいました。
いやーよかったね、よかったね、という話をしばらくして、そのあと、もう時期も時期だし、卒論はこんな感じでどうだと、データはここにあるから、これをこうして、みたいな話をサクッとして、なんとかなりそうだな、みたいな話をしたことがありました。
そうして一通り話し終わったら、その女子学生が、突然ぽろぽろ涙を流し出す。
あっりゃー、言っちゃいけないことを言ってしまったのか!と思って、やや狼狽して、
「どっ、どうしたの?」
と聞いたら、消え入りそうな声で、
「ほっとして、」
と、一言。
「そうか、」
と返すのがやっとでした。
この学生は時々連絡をくれます。
連絡をくれない学生についても、「どうしているんだろう」と、時々思い出すことがあります。もっとこうすればと反省することも少なくなく。
(仙北谷)