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長編童話と草の根の何か
2月24日(月)
譯者による「初版例言」によると、森鴎外は「即興詩人」を翻訳出版する段になって、出版社に対して通常よりも大きなフォント(四号活字)の文字で印刷することを求めたんだそうです。それは母に読んでもらうためだったそうです。
私が読み始めたのも大きなフォントの本。岩波文庫のワイド版。しかし「上巻」は見つかっても「下巻」がなかなかない。どうも絶版になっているらしい。
再販になっていないかあるとき本屋さんに問いあわせたら、ワイド版はないけど、普通の文庫版はありますという。何だ。それで取り寄せてようやく読み終わりました。
解説によると、ストーリーがご都合主義的、深みがない、とかということでアンデルセンの母国、デンマークでは忘れられた文学のようです。ま、小説というよりは長編童話。しかし鴎外訳は、文語、漢文調の文章なので意味が100%はわからない私にとっては、ご都合主義でちょうど良い感じです。
本棚を見せることはちょっと恥ずかしい。特に文庫は。見事にバラバラだ。
さて、鴎外を読み終わったので、ちょっと本屋さんへ。気になっていた本があったので買い求めてきました。
半日で読み終わりましたけど、読後感が何とも重い。ハンナ・アレントが思い出され、「考えることをやめるとこうなるんだ」と言われている気がしました。
唯一救われるとすると、冒頭部分で、「北海道を除いて」と書かれてあったことでしょうか。北海道も全部というわけではないでしょうけど。
以前読んだ「草の根のファシズム」を思い出しました。
いずれにしろ本日はあまり仕事をせず、読書三昧。いいリフレッシュになったかもしれません。
(仙北谷)